プリントは機械制御によりパキっと染色されますので新品感があり目を引きますが、劣化が早いので消耗品となります。
本染めは人の手によりしっかりと染め上げますので、老舗のような重厚感があり温かみがあります。使うほどに味わいがでますので、お店の顔として長年使用することができます。
本染めのれん(硫化染め)ができるまで
染めを行う前に
仕入れた原反には、紡績糊やゴミが付いているので、原反を熱湯で煮てきれいに落とします。そのあと天日にて乾燥させます。
いただいたデザインを拡大しトレースしたのち、型紙に下絵を書き型を彫ります。
100年の伝統がある硫化染めは、布地を染料に浸けてから空気に触れさせることで化学反応を起こさせる技法です。
重厚で深い紺色・黒色が特徴で、染めたてでも歴史を感じるようなどっしりとした雰囲気があり、使いこむほどに味わいが出ます。
位置に合わせて型を使い、糊を置きます。後に染めを行った際、糊をおいた部分は染まらずに布地の色が残ります。1日ほど日陰に置き糊をしっかり乾燥させます。※両面の場合、同じ工程をもう一回行います
釜で温めた染料に布を入れて染め上げます。染料から出した後、広げて干すことでまんべんなく空気に触れさせて酸化を促し発色させます。 その後、余分な染料を落とします。
脱水後、天日に干します。伝統的な伸子という道具を使い、生地をピンと張ります。これにより張りがでて、美しく仕上がります。
サイズ・柄に合わせて裁断をして、縫製をして完成です。
※麻の地色染めは、別途お見積りになります。お見積りの際にご要望をお伝えください。
※柄が切れてしまう、サイズを大きくするなどの物理的に難しいお直しはご容赦ください。
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